教員採用試験面接のポイント(講義風)

こんにちは。本日は、この面接練習に参加してくださってありがとうございます。

たくさんの人が試験を受けてくださっていることに、深く感謝したいと思います。本県は幸か不幸か倍率が高い。それは他府県に比べて働きやすいという証拠でもあります。

さて、面接の話ですが、私の経験から言うと質問の内容には大きく分けて3つあります。

一つ目は、服務に関する質問。これは法的な質問ですね。公務員の身分に関する法律とか、体罰を禁じている法的根拠とか、わからないときは潔く「すみません。わかりません」と言えばいいんです。もじもじするのが一番よくない。

二つ目は、志望動機と具体的な対応です。志望動機は大丈夫だと思いますが、具体的な対応については、若干皆さんを迷わせるような質問もあります。いじめの現場をみたらどうするかとか、クレームに対する対応とかです。終わった後に、一番気になるのがこれです。

でも、大丈夫です。皆さんが迷うような質問をするのは、困った時にどんな対応をする人なのかを見るためです。むずかしい問題にどれだけ真摯に答えようとしているかを見ています。少々的外れになっても気にせず堂々と答えてください。面接官ってね、質問は山ほど用意していますが、答えはもともと用意してないんです。受けている方は、面接官が正解を知っていると思うから、間違ったことを言っていないか気になるのですが、正解なんてあまり持っていないものなのです

そして、三つ目は、主に皆さんの熱意の確認です。どんな生徒を育てたいかとか、どんな夢や希望を持って先生になろうとしているかを聞いてきます。ここが一番皆さんの腕の見せ所です。

この三つがきっちりと分かれることもあれば、混ざることもあります。そして、本県の施策をどのくらい知っているのかをスパイスのように織り交ぜて質問されます。だから、そこのところはしっかり勉強しておいた方がいいですね。

それから、簡潔に答えることも大切です。面接官は、決められた時間内でいろんなことを聞きたいと思っています。だから、長く話されるとしたい質問が十分にできません。簡潔に答えることが好印象につながります。また、語尾をはっきり言うことも大切です。

それから、面接官の中にはずっとしかめっ面の人がいたり、皆さんが答えているときに、首をかしげるような人もいます。そういう人を見ると不安になりますが、大丈夫です。皆さんの将来に関わる面接ですから当然真剣です。人間真剣になるとどうしてもしかめっ面になりがちなものです。それから、面接官は、意外と余裕がないのです。それに。皆さんの回答を聞かなきゃいけないし、そこから次に質問を見つけようとしますし、聞いた内容や評価をメモしないといけません。結構忙しいのです。そうなると慣れてない面接官ほど、しかめっ面になります。また、首をかしげているのは、どんなふうにメモを取ろうかって考えているだけです。皆さんの回答がおかしいからじゃないのです。そんなときは「ああ、面接官も大変なんだなあ」と思えば、気持ちは楽になります。

それから、面接官は皆さんの思想・信条については聞いてはいけないことになっています。最近では、尊敬する人や最近読んだ本、家族構成なんかも聞かないことになっているはずです。皆さんは合格するまでは一般市民ですから、かつてのような圧迫面接もなくなっているはずです。逆に今の面接は、受験生をどれだけリラックスさせるかに気を遣っています。

とにかく、当日、緊張すると思いますが、その緊張している姿から誠実さが伝わることもあります。大いに緊張したらいいと思います。

今日の練習を通して、少しでも皆さんのお役に立てればと思います。

最後に、「山よりでっかい獅子は出ん」。自信を持って臨んでください。(作品No.165RB)

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